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屋台
二俣の屋台
現在、二俣では水引幕と見送り幕で飾られた12台の一層唐破風四輪の屋台を見ることができます。
二俣に屋台が登場するのは慶応元年以前に遡ることができ、二俣の屋台は、掛塚の影響を色濃く受けながらも、一方で二俣好みの風流や感性を反映させ、今日までそれは受け継がれています。廻船業で財を成し「遠州の小江戸」と謳われた湊町掛塚、一方秋葉参りの宿場町と繭市場で賑わいをみせていた二俣。明治大正期の二俣の屋台は掛塚同様に金箔と漆で化粧が施されていますが、これは二俣と掛塚の特筆すべきところと云えます。荘厳で絢爛豪華な掛塚の屋台と、品のある流麗優美な二俣の屋台として対比する事ができます。
また、大屋台とは別に7台の花屋台があり、嘗ては底抜け屋台などとも呼ばれていました。古くは、主に女性(女子)が曳く屋台でしたが、現在では、宵まつり(金曜日)や大屋台停留中に曳き廻しされています。

一層唐破風の大屋台

花屋台
十二連の屋台

車道(くるまどう)
㡌山連(ぼさんれん)
建造 大正年間
大工棟梁 沢木里次(地元大工)
彫刻 大村善太郎

中町(なかまち)
古城連(こじょうれん)
建造 明治30年
大工棟梁 平山幸太郎(当地)
彫刻 増井時三郎


諏訪町(すわちょう)
諏訪連(すわれん)
建造 大正年間
大工棟梁 平山 某(当地)
彫刻 平山 某(当地)
神明町(しんめいちょう)
二府連(にふれん)
建造 伝 明治年間
大工棟梁 不明
彫刻 高林興三郎
鈴木徳良

新町(しんまち)
南𡾆連(なんがくれん)
建造 伝 明治年間
大工棟梁 不明
彫刻 大村藤吉
大村善太郎

西古町(にしふるちょう)
西古連(にしふるれん)
建造 昭和60年
大工棟梁 小池 清
彫刻 鈴木嘉一

吾妻町(あづまちょう)
吾妻連(あづまれん)
建造 平成8年
大工棟梁 早川真匠
彫刻 伊藤松治郎

旭町(あさひちょう)
旭連(あさひれん)
建造 昭和60年
大工棟梁 伊藤賢太郎
彫刻 雨宮国雄
稲毛好太郎
伊藤章晴

本町(ほんまち)
白糸連(しらいとれん)
建造 平成元年
大工棟梁 寺田勝郎
彫刻 志村孝士

阿蔵(あくら)
白山連(はくさんれん)
建造 昭和26年
大工棟梁 小池佐太郎
彫刻 奥出多喜男(当地)
奥出文男(当地)

城下町(しろしたちょう)
城下連(しろしたれん)
建造 昭和57年
大工棟梁 小池 清
彫刻 鈴木嘉一
早瀬 宏
